紙地図?
とあるニュースの記事からの一部です。
国土地理院が発行する紙地図の販売数が低迷している。販売を受託している日本地図センターによると、2016年度の売り上げは約47万枚で、記録のある1946年度以降で最少。最盛期だった81年度の約910万枚と比べると約20分の1だ。紙地図は生き残ることができるのか。
紙地図・・・
今やこんな言い方をしないと理解されないのが一般に書籍として販売されている地図なんですよね。
これはなんといってもGPS感知機能搭載型ナビ(2つ以上の衛星を利用し自分の位置を特定出来る機能)の普及が予想以上に早く、しかもその性能があまりにも優れ過ぎているためで、最近のクルマでは必需品となりました。
今じゃスマホでも車載ナビと同じことが出来るため、クルマを持たずしてどこへ行っても迷わず目的地へ辿り着くことが出来ます。
すごい時代になりましたよ。
私の仕事は御存知の通り、東京近郊から太平洋沿岸回りの関西まで各地を走る仕事です。
もちろん道路はたくさん覚えなければならず、関東、東海、関西含めて最低でも主要道路は頭に入れておかないと仕事にはなりません。
もちろん紙の地図というのは道路地図だけではなく、登山者が使う標高を示した山岳地図や、鉄道と歩きで旅行に使う鉄道網を主体にした地図など様々あります。
これを目的別に持ち歩く人も以前はいたのですが、今ではスマホ1台ですべてに対応。
しかも目的地を指示すれば瞬時に自分の居場所を検知し、そこから最適なルートを探し出して誘導してくれる始末。
私の乗用車にもナビは付いています。
もっといえばナビ自体はそう必要ないんですが、それがなければ昔からある機能の操作が出来ないからしょうがなく付けているわけです。
ナビ無し=オーディオレス(ラジオさえ無い)
ナビ無し=空調調整機能装置が変る
ナビ無し=室内のデザインがナビありを前提で創られているため、これが無いと内装が不自然。
ま~上記の理由で私もナビを付けてはいるんですが、正直普段は要りません。
要らないどころか、あの常にチカチカ動く画面が運転に差し障りがあり私は嫌いです。
そうとう以前にも書いたことがあるんですが、ナビの利用者って道を覚えないですよね。
何回その道を通ろうと頭で覚えていないから、ナビを消したとたん道に迷いだす。
私が研修生を隣に乗せ東京や大阪へ走るたび、
「自分に取っての目標(曲がる位置等)をメモでもして覚えて置けよ」
っと言っても、
「大丈夫です、わからなくなったらスマホでナビやらせますから」
私の本音(声には出さないけど)
「さ~すがド素人、そんなんでプロが務まるわけないだろう?」
ですよ。
それに近い人を2年ほど前に乗せ、短期間の研修も終わり今はしっかり単独乗務している人がいますが、こ~れが未だにド素人。
もう2年も同じようなコースを走っているのに、事故や工事等のアクシデントがあってもまともに交わせない有様。
おかげで何時間も一人遅れ、お客様に多大な迷惑を掛ける始末。
その乗務員、これに懲りたのか知らないけど、会社のトラックに自前のナビを付けてやんの。
い~ゃ、わかってないねぇ~。
ナビの情報は本当に正確ですか?
本当にそのクルマの大きさを把握した上でルート案内していますか?
ナビ最大の欠点、立体内やループ内(ようは縦構造)をナビはどう判断しています?
ナビは人間のよう混雑状況から先の時間の道路状況を予測していますか?
すべて不正確で、正確なのは詰まったり行き止ったり、その時間の混雑にはまってから表示される情報だけなんですよ。
ようは常に後手後手で、結果が出てからでないと正確な情報を出せないのがナビ。
ナビに頼らない人は、周りの状況や外にある道路情報等を利用し先のことを頭の中で考え、それに自分の頭の中にある道路網と照らし合わせ最善策を考えるわけなんですよ。
事前に持てる情報をフルに使って頭の中で考える
もっと端的に、自分で考える
これを無視してまでルート検索をするのがナビ。
だから人は考えなくて済む。
結果道を覚えない。
完全に固定された情報(ようは変らない情報)って、それはその後の基本となる部分でここで大事になるのが道路地図(もちろん紙製)。
ちょっと戻って
私
「お前、この仕事続けるんならちょっと高いけど地図の1冊くらい買えよ」
研修生
「net上から拾ってコピーするから大丈夫です」
私の本音(同じく声には出さないけど)
笑いをこらえながら、ばぁ~か!
この[ばぁ~か]の意味、プロの運転手(タクシー含めすべての職業ドライバー)なら、たぶん同感してくれるでしょうねぇ~。
じゃ~ナビは職業ドライバーにとってそんなに役には立たないか?っというと、そうではありません。
ナビでしか出来ないことで紙製の地図より優れている部分があるからです。
そうです、ものすごく細かい部分の詳細は紙の地図ではほぼ不可能で、1m2mを正確に判断し目的地周辺の詳細な地図を出せるからです。
タクシーが積むナビって、運転手さん走行中に見ていますか?
わざわざ出発時に目的地までのルートをナビに検索させています?
たぶん目的地周辺(1~2km四方)になってから確認する程度でしょう。
これが本来のナビの使い方なんだと私は思います。
ナビに出て来る情報は、あくまで鏡に映る一部の景色を見ているのと同じで、それはすべて自分の目で見て考えた景色ではない!
すべての景色を自分の目で見るために必要な道具が紙製の地図であり、ナビのよう鏡にはなれなくても絶対に揺るがない基本部分はしっかり押さえられている。
だからそれ(紙地図)を利用して人間は考え行動するわけですから、たとえナビより詳細な地図に出来なくても、そしてすぐ破れそうな紙製であっても、それは人の能力を発揮させてくれる(考えさせてくれる?)大事な道具の一つ。
職業ドライバーが持つ紙地図というのは、我々ドライバーにとっては[業務上での自分の財産]と言われます。
それが何年前の地図であっても捨てることなく持ち続けているもんなんですよ。
私の家にも地図は5~60冊ほどあります、もちろん全国版やら地域版やら多数。
女房いわく
「これ古いし使ってないんだから捨ていい?」
もちろんダメに決まっているでしょう#!
古い地図、
小さなメモ書きのあとがたくさんあり、当時ここで迷って困ったことを鮮明に思い出します。
特に古い関西版の地図はあの阪神淡路大震災当時に持ち歩き、ここはダメとかあそこは狭いとか、この地図にいっぱいメモ書きしてありますよ。
ある意味、私の仕事上での思い出が蘇る1冊です。
最初のニュース
どれだけ紙地図を買う人が減っても絶対に無くならないと思いますよ。
将来的な保存ということを考えれば最終的には紙に残すのが一番ベストなんですよ。
簡単簡潔、そしてちょっとやそっとでは揺るがない基本情報、この情報維持をデータにして何百年壊れることなく保存出来るんですか?。
紙製の情報維持は、どれだけ長く保存出来たかなんて過去が証明していますよ。
それにしても、
近年、紙の地図なんか買ったことないなぁ~・・・
国土地理院が発行する紙地図の販売数が低迷している。販売を受託している日本地図センターによると、2016年度の売り上げは約47万枚で、記録のある1946年度以降で最少。最盛期だった81年度の約910万枚と比べると約20分の1だ。紙地図は生き残ることができるのか。
紙地図・・・
今やこんな言い方をしないと理解されないのが一般に書籍として販売されている地図なんですよね。
これはなんといってもGPS感知機能搭載型ナビ(2つ以上の衛星を利用し自分の位置を特定出来る機能)の普及が予想以上に早く、しかもその性能があまりにも優れ過ぎているためで、最近のクルマでは必需品となりました。
今じゃスマホでも車載ナビと同じことが出来るため、クルマを持たずしてどこへ行っても迷わず目的地へ辿り着くことが出来ます。
すごい時代になりましたよ。
私の仕事は御存知の通り、東京近郊から太平洋沿岸回りの関西まで各地を走る仕事です。
もちろん道路はたくさん覚えなければならず、関東、東海、関西含めて最低でも主要道路は頭に入れておかないと仕事にはなりません。
もちろん紙の地図というのは道路地図だけではなく、登山者が使う標高を示した山岳地図や、鉄道と歩きで旅行に使う鉄道網を主体にした地図など様々あります。
これを目的別に持ち歩く人も以前はいたのですが、今ではスマホ1台ですべてに対応。
しかも目的地を指示すれば瞬時に自分の居場所を検知し、そこから最適なルートを探し出して誘導してくれる始末。
私の乗用車にもナビは付いています。
もっといえばナビ自体はそう必要ないんですが、それがなければ昔からある機能の操作が出来ないからしょうがなく付けているわけです。
ナビ無し=オーディオレス(ラジオさえ無い)
ナビ無し=空調調整機能装置が変る
ナビ無し=室内のデザインがナビありを前提で創られているため、これが無いと内装が不自然。
ま~上記の理由で私もナビを付けてはいるんですが、正直普段は要りません。
要らないどころか、あの常にチカチカ動く画面が運転に差し障りがあり私は嫌いです。
そうとう以前にも書いたことがあるんですが、ナビの利用者って道を覚えないですよね。
何回その道を通ろうと頭で覚えていないから、ナビを消したとたん道に迷いだす。
私が研修生を隣に乗せ東京や大阪へ走るたび、
「自分に取っての目標(曲がる位置等)をメモでもして覚えて置けよ」
っと言っても、
「大丈夫です、わからなくなったらスマホでナビやらせますから」
私の本音(声には出さないけど)
「さ~すがド素人、そんなんでプロが務まるわけないだろう?」
ですよ。
それに近い人を2年ほど前に乗せ、短期間の研修も終わり今はしっかり単独乗務している人がいますが、こ~れが未だにド素人。
もう2年も同じようなコースを走っているのに、事故や工事等のアクシデントがあってもまともに交わせない有様。
おかげで何時間も一人遅れ、お客様に多大な迷惑を掛ける始末。
その乗務員、これに懲りたのか知らないけど、会社のトラックに自前のナビを付けてやんの。
い~ゃ、わかってないねぇ~。
ナビの情報は本当に正確ですか?
本当にそのクルマの大きさを把握した上でルート案内していますか?
ナビ最大の欠点、立体内やループ内(ようは縦構造)をナビはどう判断しています?
ナビは人間のよう混雑状況から先の時間の道路状況を予測していますか?
すべて不正確で、正確なのは詰まったり行き止ったり、その時間の混雑にはまってから表示される情報だけなんですよ。
ようは常に後手後手で、結果が出てからでないと正確な情報を出せないのがナビ。
ナビに頼らない人は、周りの状況や外にある道路情報等を利用し先のことを頭の中で考え、それに自分の頭の中にある道路網と照らし合わせ最善策を考えるわけなんですよ。
事前に持てる情報をフルに使って頭の中で考える
もっと端的に、自分で考える
これを無視してまでルート検索をするのがナビ。
だから人は考えなくて済む。
結果道を覚えない。
完全に固定された情報(ようは変らない情報)って、それはその後の基本となる部分でここで大事になるのが道路地図(もちろん紙製)。
ちょっと戻って
私
「お前、この仕事続けるんならちょっと高いけど地図の1冊くらい買えよ」
研修生
「net上から拾ってコピーするから大丈夫です」
私の本音(同じく声には出さないけど)
笑いをこらえながら、ばぁ~か!
この[ばぁ~か]の意味、プロの運転手(タクシー含めすべての職業ドライバー)なら、たぶん同感してくれるでしょうねぇ~。
じゃ~ナビは職業ドライバーにとってそんなに役には立たないか?っというと、そうではありません。
ナビでしか出来ないことで紙製の地図より優れている部分があるからです。
そうです、ものすごく細かい部分の詳細は紙の地図ではほぼ不可能で、1m2mを正確に判断し目的地周辺の詳細な地図を出せるからです。
タクシーが積むナビって、運転手さん走行中に見ていますか?
わざわざ出発時に目的地までのルートをナビに検索させています?
たぶん目的地周辺(1~2km四方)になってから確認する程度でしょう。
これが本来のナビの使い方なんだと私は思います。
ナビに出て来る情報は、あくまで鏡に映る一部の景色を見ているのと同じで、それはすべて自分の目で見て考えた景色ではない!
すべての景色を自分の目で見るために必要な道具が紙製の地図であり、ナビのよう鏡にはなれなくても絶対に揺るがない基本部分はしっかり押さえられている。
だからそれ(紙地図)を利用して人間は考え行動するわけですから、たとえナビより詳細な地図に出来なくても、そしてすぐ破れそうな紙製であっても、それは人の能力を発揮させてくれる(考えさせてくれる?)大事な道具の一つ。
職業ドライバーが持つ紙地図というのは、我々ドライバーにとっては[業務上での自分の財産]と言われます。
それが何年前の地図であっても捨てることなく持ち続けているもんなんですよ。
私の家にも地図は5~60冊ほどあります、もちろん全国版やら地域版やら多数。
女房いわく
「これ古いし使ってないんだから捨ていい?」
もちろんダメに決まっているでしょう#!
古い地図、
小さなメモ書きのあとがたくさんあり、当時ここで迷って困ったことを鮮明に思い出します。
特に古い関西版の地図はあの阪神淡路大震災当時に持ち歩き、ここはダメとかあそこは狭いとか、この地図にいっぱいメモ書きしてありますよ。
ある意味、私の仕事上での思い出が蘇る1冊です。
最初のニュース
どれだけ紙地図を買う人が減っても絶対に無くならないと思いますよ。
将来的な保存ということを考えれば最終的には紙に残すのが一番ベストなんですよ。
簡単簡潔、そしてちょっとやそっとでは揺るがない基本情報、この情報維持をデータにして何百年壊れることなく保存出来るんですか?。
紙製の情報維持は、どれだけ長く保存出来たかなんて過去が証明していますよ。
それにしても、
近年、紙の地図なんか買ったことないなぁ~・・・